フレアと太陽風 絵子の地学










黒点の数が多い、太陽の活動が活発な極大期には、

一体どんなことが起こるのでしょうか?

極大期にはフレアが激しくなり、太陽風のエネルギーが強くなります。

フレア? 太陽風?

「フレア」とは太陽表面での爆発現象のことです。

発生すると彩層が急激に明るくなります。

「太陽風」とは太陽から飛び出す陽子や電子などの

電気を帯びた粒子の流れのことです。

フレアが発生するとコロナも1000万℃以上の高温になり、

電波からX線まですべての電磁波が強く放出されます。

そして強力なX線は、地球の磁気圏を乱し、

短波無線の通信障害を引き起こします。

これをデリンジャー現象といいます。

このように活性化した太陽風は

オーロラ嵐や磁気嵐など地球に様々な影響を与えます。

私たち生き物にとっても危険なもので、

たくさん浴びると死んでしまうこともあるほどです。

恐るべし太陽。



◇ ◇ ◇ 地球の磁気とオーロラ ◇ ◇ ◇

直接浴びると生物にとって危険な太陽風ですが、

地球にいる我々はどうして大丈夫なのでしょう?

それは地球の磁気圏が太陽風の侵入を防いでいるからなんです。

(磁気圏とは地球の磁場が及ぶ範囲のことです)

地球は大きな一つの磁石で、包み込むように巨大な磁場を持っています。

これが地球に住む私たち生命にとって大事なバリヤーになっているのです。

でも強い太陽風が吹きつけると地球の磁場も乱れてしまいます。

磁気嵐を引き起こし人工衛星のコンピューターや無線通信、

送電線網に影響を及ぼすこともあります。

過去にはカナダで大停電を引き起こしたこともあります。

こうしている今も、国際宇宙ステーションをはじめ、

様々な人工衛星が太陽風の危険にさらされているのです。

そこで、磁気嵐の発生を予測する宇宙天気予報が行われるようになりました。

国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)が人工衛星で観測し、

太陽風の強さや磁気嵐の発生を予測しています。

是非「宇宙天気予報」をチェックしてみてください。

ひまわり8号のリアルタイム画像も見れますよ。

国立研究開発法人 情報通信研究機構

このように地球に悪影響を及ぼす強い太陽風ですが、

オーロラはそんなときに見ることができる美しい現象です。

太陽風が強いとき、地球の磁気圏をくぐりぬけて

地球に向かってやってくる太陽風がわずかにあります。

すると地球に近い強い磁場がその太陽風を左右にはじき飛ばします。

しかしその一部は磁場をくぐりぬけて更に地球に向かってやってきます。

それを更に地球に近い強い磁場が左右にはじき飛ばします。

こうして弾き飛ばされて横に広がった太陽風は、

地球の磁場の形に沿って地球へと降ってきます。

そして地球の大気の中まで入り込んだ太陽風は、

大気と衝突して緑や赤、ピンクの光を発します。

このとき放つ美しい光がオーロラです。

太陽活動の極大期のころには激しいオーロラ嵐が観測されます。

オーロラプロジェクター



自宅にオーロラを。
本物のオーロラを見に行くにはちょっと…
という方は是非これを。
癒し効果も抜群です。






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